トヨタカスタマイズ&ディベロップメント

(コラム)ハイメディックをふり返る ~2代目・VCH型~

トヨタ高規格救急車の2代目モデルとして1997年に生産を開始したVCH(グランビア)型は、
開発段階から携わったこともあり、大変思い入れの深い車両です。

患者室スペースを広く取るためにホイールベースを長く、
室内高を確保するための専用ハイルーフ(先代も同じ)、
市街地での取り回しを良くするための4WSを採用した車体は、特別なものを感じました。

他にも、低床フロアーの採用により、車両への乗り降りが各段に良くなり、
また、救急車用の電装品を考慮した専用設計の配線が敷設されていたので、
生産性においても、先代に比べ各段に向上しました。

1997年から2005年までの8年間、
全国の消防様より多様なオーダーを頂くことで、各地の個性を感じることができました。
時には夜遅くまで作業したことも深く記憶に残っております。

たまにテレビドラマなどで、VCH型の救急車を見ると、その当時を懐かしく思い出します。
(最近、あまり見かけることが減ってきたように思いますが・・)

長きにわたって生産したVCH型も、現在のTRH型にバトンタッチをしました。
高規格救急車と言えば…ハイメディックと言われ続ける様、生産に勤しみたいと思います。

(製造:T.U)

 
(左:VCH型外観、右:患者室内架装事例)

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